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私達家族5人の当時の生活を思い起こします。2DKアパート(台所・お風呂・トイレ・和室4.5帖・和室6帖)での生活でした。 狭い家での家族生活では、寝る場所がなく、3段ベッドを活用させています。そのアパートには、物入れが1ヶ所もなく、常に物が片付かず散らばった状態です。 家には家族がくつろげる場所がありません。仕事から帰って来る父親、母親、学校から帰って来る子供達にも居場所がなく、肩を寄せ合った生活でした。勉強机の置いてある6帖の部屋には、3段ベッドもあり受験を控えた長男は、みんなが寝ている部屋で夜勉強する訳にもいかず、1人台所の座卓で勉強します。 子供達には自分の部屋が無いので、友達を遊びに呼ぶこともできません。「遊びに行ってもいい?」と言われてもいつも断ってばかりです。 彼らは、いつも心に同じ想いを持っていました。「自分の部屋がほしい。」「家族がゆっくりくつろげる大きなリビングが欲しい。」「物をしまう場所が欲しい。」決して贅沢な要望ではありませんでした。 |

夢と希望を持って、長男は大手ゼネコンに入社し、建物を造り手側から学び始めました。数々のマンションや公共施設を監督し、数多くの建物を残してきました。 しかし、彼には大きな不満があったのです。自分の手がけている建物が、不良建築物だと気がついていながらも施工を続けていたからです。建物をそこに存在させるのに必要な構造体は、耐久性と人命を守る大切な部分です。その部分の品質がとても悪い物だと知っていたのです。 会社は利益を上げるために、工事期間の短縮を図り、最低限の施工を目標とします。知識、意識、誠意は除外されました。 完成したマンションに入居されるお客様は、とても喜んでご入居されます。しかし彼は、お客様にウソをついている様な気持ちになり、お客様の顔を正面から見て「ご入居おめでとうございます。ここでの新生活を存分に満喫してください。」と、自信を持って言うことができない苦しみを味わいます。 後、彼は、再度施工と品質を勉強し直し、住宅専門会社を設立しました |
1本の電話が鳴り、リフォームの依頼が彼を呼びつけます。 彼は、建築資格取得の専門学校を卒業し、その後、そこで講師として間取り計画や導線計画等を指導していたので、彼には彼なりの自信がありました。 依頼主と世間話や、家に対する現状の不満を話している時、彼が気づきます。 新築する時に、間取り等を専門家を交えて充分考え、打ち合わせし、出たはずですが、現実的には住み始めてから、使いづらい部分が沢山あるようです。そのため、依頼主お宅は、2度もリフォームされたそうです。 「間取り計画は、住む人の生活スタイル、家族構成や趣味、仕事の内容、友好関係にいたるまで、みんな違い、生活スタイルや年齢の変化にも対応していかなければならないんですよ。」と、彼は思いを隠しきれず語っていました。 ご契約にいたり、依頼主はお客様となります。工事に入り、大きな問題がいくつかあったようです。リフォームを繰り返していたことが原因だったのでしょう。構造耐力上必要な部材がいたる所、痛めつけられていたのです。 通し柱や、筋カイが途中で切断されていたことは、かなり重大です。また、お風呂、洗面所等の水廻りの結露が原因で発生するカビ、水漏れが原因で起こる柱、土台の腐れ(半分以上腐ってなくなっていた部分もあったようです。)等等。 リフォームにより綺麗にする前に、方針を変えて、まず構造補強工事をしました。構造計算を行い、構造の補強をしていったのですが、残念なことに新築工事をされた時からすでに、接合部分が弱かった所も多くあったのです。 この状態では、大地震が発生した場合、家は壊れてしまいます。あきらかな、欠陥住宅でした。 欠陥住宅は、人を不幸にし、人命をもおびやかします。お客様が、汗水流してご購入された感動を踏みにじるようなことは、決してしてはなりません。お客様の住まいは、大切に扱うべきであります。金銭の利益を追求する会社ではなく、何があってもお客様の幸せを利益追求する会社にすると、心に誓いをたてた時です。 |
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